【小学生向け】家庭でも手軽にできるSSTトレーニングについて解説!

遊び・運動

「SSTって何?」「SSTで問題行動を減らしたいけど、具体的に何すればいいか分からない」と悩んでいませんか?

子どもとの関わり方に悩む保護者の方や、療育施設・教育現場で支援を行う方の中には、SSTについて聞いたことはあっても、具体的な内容や実践方法までは分からないという方も多いのではないでしょうか。

本記事で紹介することは、以下の通りです。

  • SST(ソーシャルスキルトレーニング)とは?
  • 【小学生向け】家でも手軽にできる!遊びを通したSSTトレーニング!
  • SSTトレーニングにおすすめの本
  • SSTトレーニングを実施している療育機関は?

本記事を読むことで、SSTの基本から家庭で実践できる遊びまで理解でき、子どもの社会性やコミュニケーション能力を育てるための関わり方が分かります。

保護者の方はもちろん、療育施設や教育現場で子どもと関わる方にも役立つ内容ですので、ぜひ最後までご覧ください。

SST(ソーシャルスキルトレーニング)とは?

SST(ソーシャルスキルトレーニング)とは、人との関わり方やコミュニケーションの方法を練習し、社会生活で必要なスキルを身につけるためのです。

発達障害のある子どもだけでなく、人との関わりが苦手な子どもや、集団生活に不安がある子どもにも広く取り入れられています。

放課後等デイサービスや児童発達支援、学校などでも実施されており、「話を聞く」「自分の気持ちを伝える」「相手の気持ちを考える」といった力を、遊びやゲームなどを通して楽しく学べることが特徴です。

家庭でも遊びを取り入れながら実践できるため、日常生活の中で少しずつ力を育てていくことができます。 

癇癪も軽減できる?SSTトレーニングの効果

SSTを続けることで、癇癪が軽減する子どももいます。ただし、SSTそのものが癇癪を直接治すトレーニングではありません。

癇癪は、自分の気持ちをうまく伝えられなかったり、相手の言葉を誤解してしまったりすることがきっかけで起こる場合があります。

SSTでは、「どう伝えれば相手に伝わるかな?」「こんなときはどう行動するといいかな?」を繰り返し練習するため、少しずつ適切なコミュニケーションが身につきます。

その結果、困った場面でも気持ちを言葉で表現しやすくなり、癇癪やトラブルが減ることが期待できます。

わこう
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SSTトレーニングは療育をする上で欠かせません

意識しよう!SSTトレーニング4つの目的

SSTでは、単にコミュニケーションが上手になることだけを目指すのではなく、「聞く力」「伝える力」「気持ちを理解する力」「問題を解決する力」の4つをバランスよく育てることが大切です。

例えば、相手の話を最後まで聞く「聞く力」は、人との信頼関係を築くための土台になります。

「伝える力」は、自分の気持ちや考えを適切な言葉で表現する力です。

また、「気持ちを理解する力」が育つことで、相手の立場を考えながら行動しやすくなります。そして、「問題を解決する力」は、困った場面で「どうすればいいかな?」と考え、自分で解決策を見つける力です。

これら4つの力は、一度に身につくものではありません。遊びや日常生活の中で繰り返し経験を積み重ねることで、少しずつ成長していきます。

【小学生向け】家でも手軽にできる!遊びを通したSSTトレーニング!

SSTトレーニングは、療育施設だけでなく家庭でも取り組めます。特別な教材を用意しなくても、普段の遊びを少し工夫するだけで、子どもの社会性やコミュニケーション能力を育てることができます。

ここでは、ご家庭でも実践しやすい遊びを通して育てられる4つの力についてご紹介します。内容は以下の通りです。

  • 聴く力を育てよう!
  • 伝える力を育てよう!
  • 気持ちを理解する力を育てよう!
  • 問題を解決する力を育てよう!

子どもが楽しみながら取り組める遊びばかりです。ご家庭や療育の場で無理なく取り入れられる方法を、一つずつ見ていきましょう!

聴く力を育てよう!

「聴く力」は、SSTトレーニングの土台となる大切な力です。

相手の話を最後まで聴けるようになると、ルールを理解しやすくなったり、友達とのやり取りがスムーズになったりします。

おすすめの遊びは、「伝言ゲーム」や「絵本の読み聞かせ」です。

伝言ゲームでは、相手の話を集中して聴く力が育ちます。読み聞かせでは、「主人公はどう思ったかな?」「次はどうなると思う?」と問いかけることで、話をよく聴きながら考える習慣も身につきます。

上手にできた結果よりも、「最後まで聴けたね!」と過程を褒めることを意識して関わりましょう。

伝言ゲームの遊び方(所要時間5~10分)

  1. 保護者や支援者がお題を考えます。
  2. 最初の人が、お題を次の人へ小さな声で伝えます。
  3. 最後の人は、聞いた内容をみんなの前で発表します。
  4. 最初のお題と同じだったか確認し、みんなで答え合わせをします。

ポイント

  • 短い文章から始める。
  • 最後まで話を聴いてから答える。
  • 間違えても責めずに楽しむ。
  • 「最後まで聴けたね!」と過程を褒める。

伝える力を育てよう!

「伝える力」は、自分の気持ちや考えを相手に分かりやすく伝えるために欠かせない力です。

この力が育つことで、「貸して」「ありがとう」「嫌だったよ」など、自分の思いを言葉で表現しやすくなり、友達とのトラブルを減らすことにもつながります。

おすすめの遊びは、「お店屋さんごっこ」や「インタビューごっこ」です。遊びの中で役になりきりながら会話を楽しむことで、相手に伝わる話し方や言葉の選び方を自然と学べます。

言葉に詰まったときは急かさずに待ち、「伝えられたね!」と頑張りを認めてあげることが、自信を育てる第一歩になります。

お店屋さんごっこの遊び方(所要時間5~10分)

  1. お店屋さん役とお客さん役を決めます。
  2. おもちゃやお菓子の絵カードを商品として並べます。
  3. お客さんは「○○をください。」と店員さんへ伝えます。
  4. 店員さんは「ありがとうございます。」や「○円です。」など返事をします。
  5. 役割を交代しながら繰り返し遊びます。

ポイント

  • 「ください」「ありがとう」を自然に使う。
  • 相手の目を見て話すことを意識する。
  • 伝えられたらすぐに褒める。
  • 慣れてきたら商品を増やして会話を広げる。

インタビューごっこの遊び方(所要時間5~10分)

  1. インタビューする人と答える人を決めます。
  2. 「好きな食べ物は?」「好きな遊びは?」など簡単な質問をします。
  3. 答える人は、自分の言葉で答えます。
  4. インタビューする人は最後まで話を聴きます。
  5. 役割を交代して繰り返します。

ポイント

  • 答えを最後まで遮らずに聴く。
  • 「どうして?」と質問を広げる。
  • 相手の話に「そうなんだ!」と反応する。
  • 家族みんなで楽しみながら取り組む。

気持ちを理解する力を育てよう!

「気持ちを理解する力」は、相手だけでなく、自分の気持ちに気付くためにも大切な力です。

この力が育つと、「どうして怒ったのかな?」「どう声をかけたらいいかな?」と考えられるようになり、人との関わりがより円滑になります。

おすすめの遊びは、「気持ち当てゲーム」や「絵本の読み聞かせ」です。表情やイラストを見て感情を当てたり、「この場面で主人公はどんな気持ちかな?」と話し合ったりすることで、さまざまな気持ちに触れられます。

子どもの答えが違っていても否定せず、「そう考えたんだね!」と受け止めることで、安心して自分の考えを表現できるようになります。

気持ち当てごっこの遊び方(所要時間5~10分)

  1. 表情カードやイラスト、絵本を用意します。
  2. 子どもに「この子はどんな気持ちかな?」と質問します。
  3. 「うれしい」「かなしい」「おこっている」など、思った気持ちを答えてもらいます。
  4. 「どうしてそう思ったの?」と理由も一緒に考えます。
  5. 「もし自分だったらどうする?」と話を広げてみましょう。

ポイント

  • 正解・不正解を決めずに話を聞く。
  • 子どもの考えを否定せず受け止める。
  • 表情やしぐさにも注目して考える。
  • 日常生活の出来事にも置き換えてみる。

問題を解決する力を育てよう!

「問題を解決する力」は、困った出来事に直面したとき、自分で考えて行動するために欠かせない力です。

この力が育つことで、「どうしたらうまくいくかな?」「ほかに方法はあるかな?」と、落ち着いて考えられるようになります。

おすすめの遊びは、「すごろく」や「協力して取り組むボードゲーム」です。(所要時間30~40分)

ルールを守りながら遊ぶ中で、順番を待つことや思い通りにならない経験を重ね、状況に応じた対応を学べます。

大人はすぐに答えを教えるのではなく、「次はどうしたらいいと思う?」と問いかけ、子ども自身が考える時間を大切にしましょう。

わこう
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ボードゲームは長く、集中力が途切れてくるのでこまめに休憩も取り入れていきましょう

SSTのプリント

SSTトレーニングを実施している療育機関は?

SSTトレーニングは、さまざまな療育機関で取り入れられています。

SSTに興味がある場合は、どのような施設で実施されているのかを知っておくと、子どもに合った支援を選びやすくなります。代表的な療育機関は以下の通りです。

  • 児童発達支援
  • 放課後等デイサービス
  • 発達障害者支援センター
  • 医療機関(小児科・児童精神科など)

施設によって支援内容や対象年齢、実施方法は異なります。見学や体験を利用しながら、お子さんに合った環境を選んでみてください。

SSTは発達障害や児童関係なく、多くの対象に有効

SST(ソーシャルスキルトレーニング)について解説しました。まとめると以下の通りです。

  • SSTは社会生活に必要なコミュニケーション能力を育てるトレーニング
  • 聴く・伝える・気持ちを理解する・問題を解決する力の4つがある
  • 遊びを取り入れることで、家庭でも楽しみながらSSTを実践できる
  • SSTは発達障害の有無に関わらず、子どもから大人まで幅広い人に役立つ

SSTは、コミュニケーション能力を身につけるだけではなく、人との関わりを楽しみ、自分らしく社会で生活する力を育てるための支援です。

すぐに大きな変化が現れるものではありませんが、日々の遊びや生活の中で少しずつ経験を積み重ねることが、子どもの自信や成長につながります。

ぜひ、ご家庭や療育の場で無理なく取り入れてみてください。最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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