「うちの子、じっとしていられなくてイライラしてしまう…」
「落ち着きがなく、叱っても話を聞かない上にうるさい。どう関わればいいの?」
子どもがはしゃいでいる時って、どう接していけばいいか迷いますよね。力で抑止してしまうこともあるかと思います。
子どもの落ち着きのなさには、単なる性格だけではなく、発達や感覚の特徴が関係していることがあるのです。
そこで今回は子どもの落ち着きがない原因と対処法について、詳しく解説していきます。本記事では、以下の内容について紹介します。
【この記事でわかること】
原因や対応方法を知ることで、子どもへの見方が変わり、今よりも穏やかな気持ちで関わりやすくなるでしょう。
子どもの落ち着きがなくてイライラ…その原因とは?
子どもの落ち着きのなさが続くと、「どう関わればよいのだろう?」と悩んでしまうこともありますよね。
実は、落ち着きのなさにはさまざまな理由が隠れていることがあります。原因を知ることで、お子さんへの見方や関わり方も少し変わってくるかもしれません。
主な原因は以下の通りです。
なぜ、子どもが落ち着かないのか、その原因と対処法について詳しく見ていきましょう!
感覚を十分に満たされてない
私たちは目で見たり、耳で聞いたり、体を動かしたりしながら周囲の情報を受け取っています。
これらの必要な感覚を十分に満たされていない場合、刺激を求めて体をたくさん動かすことがあります。
感覚が十分に使えていなかった時といえば、「学校でたくさん遊べなかった」「家で遊べるものがない」などが挙げられます。
子どもが「遊べなかった」と不満を言っている場合には、休日などに一緒に公園に行って、思いっきり体を動かすようにしましょう。

落ち着きのない子どもで悩んでいる場合、感覚統合も参考にしておくと良いですよ
発達段階によるもの
小さな子どもは、もともと長い時間じっとしていることが得意ではありません。
興味のあるものを見つけると、体を動かしながらさまざまなことを学んでいきます。
そのため、「落ち着きがないのかな?」と思う姿も、成長の過程ではよく見られるものです。
落ち着きがなくなるまでの期間は個人差はありますが、発達障害ではない子どもでも、小学校になっても落ち着かない場合はあります。
すぐに何らかの障害を疑うのではなく、長い目で子どもの成長を見守ることも大事です。
感覚過敏によるストレス
周囲の音や光、服の感触などに敏感な子どもは、日常生活の中で強いストレスを感じることがあります。
大人には気にならない刺激でも、子どもにとっては大きな負担になっている場合があります。その不快感から落ち着きを失い、動き回ったりイライラしたりすることもあります。
落ち着きのなさが見られるときは、環境に負担となる刺激がないか確認し、配慮していきましょう。

私が勤める施設では匂いに敏感な児童がいるので、柔軟剤や漂白剤の使い過ぎに気を付けています。
学校や施設で嫌なことがあった・消化不良
学校や施設などで嫌な出来事があった場合、気持ちをうまく整理できず、落ち着きがなくなることがあります。
友達とのトラブルや、好きなことがうまくいかなかった時などに、その不満を言葉ではなく、体を動かすことで発散しようとするのです。
子どもが癇癪(かんしゃく)を起こして落ち着きがなくなっている場合は、クールダウンできる場所に一緒に移動し、話を聞いてあげるとよいでしょう。
また、なかなか話してくれない子どもの場合は、情報収集の一環として、学校や施設の職員とコミュニケーションを取り、状況を把握していくことも一つの方法です。

子どもの療育には、教育機関とのコミュニケーションはとても大事なことです。
家族との関わり
子どもは家族との関わりの中で安心感を得ています。そのため、十分に甘えられなかったり、不安を感じたりすると、落ち着きのない行動が増えることがあります。
特別なことをする必要はありません。一緒に遊んだり、話を聞いたりする時間が、子どもにとって大きな安心につながります。
落ち着きがない時にはただ叱るのではなく、たまには少し冗談交じりでふざけあって対応してみるのも良いでしょう。
発達特性が関係している場合もある
落ち着きのなさが強く、生活の中で困りごとが多い場合は、発達特性が関係していることもあります。
注意を向け続けることが苦手だったり、体を動かすことで落ち着こうとしたりする子どももいます。
ただし、落ち着きがないからといって、すぐに発達障害と決まるわけではありません。
それでも不安な場合は、専門家へ相談することも大切です。
「感覚統合」についても理解しておこう

感覚統合とは、目や耳、触った感覚、体の動きなどの情報を脳が整理し、適切な行動につなげる働きのことです。
この働きが十分でないと、落ち着いて座ることが難しかったり、刺激を求めて動き回ったりすることがあります。
特に、落ち着きのない子どもは一番下の土台にある感覚機能が十分でないため、上にある「学習」や「社会性」といった大事な要素を身に付けるのが難しいのです。

勉強や社会性を身に付けるよりも、先に感覚を満たしてあげた方が良いのです。
簡単にできる!感覚統合を活かした遊び
感覚統合を育てるためには、楽しく体を動かす遊びがおすすめです。
子どもが「楽しい」と感じながら遊ぶことが、感覚の発達につながります。
特に全身を使う遊びは、体の使い方やバランス感覚を育てるだけでなく、気持ちを落ち着かせる効果も期待できます。
家庭や公園で気軽に取り入れてみましょう。
風船バレー
風船バレーは、家庭で簡単にできる感覚遊びの一つです。
風船バレーは感覚統合の土台となる「固有覚」「前庭覚」などに刺激を与えることができます。
ただ風船を手で叩いてラリーをするだけなので、ルールも簡単。
また、風船はゆっくり動くため、小さな子どもでも楽しみやすい遊びです。親子で笑いながら遊ぶことで、安心感やコミュニケーションにもつながります。
だるまさんが転んだ
だるまさんが転んだは、動く・止まるを繰り返すことで体のコントロールを学べる遊びです。
主に「前庭覚」「姿勢を保つ」「ボディーイメージ」を養うことができます。
鬼に動きを気付かれてしまわないか?という子どもにとってスリルな体験もできるため、おすすめです。
水風船
触覚を活かした遊びでは、水風船が簡単でおすすめです。水風船では、触覚の種類である「温度覚」に刺激を与え、注意力を養えます。
袋に水を入れるだけなので、今からでもすぐにできる遊びでしょう。触覚刺激をさらに効率的に与えるのであれば、太陽の下で暖めたものや冷蔵庫で冷やしたものなどを用意すると良いです。
薄い絵の具で、水に色を付けて楽しむと視覚刺激にもなりますよ。
H2 子どもの成長には長い目で見る必要がある
子どもの落ち着きのなさについて解説しました。まとめると以下の通りです。
- 落ち着きのなさには感覚や発達、ストレスなど複数の要因が関係していることがある
- 感覚統合の視点を知ることで、子どもの行動の意味を理解しやすくなる
- 風船バレーやだるまさんがころんだなど、楽しい経験が感覚の発達につながる
- 子どもの成長は個人差が大きいため、周囲と比べすぎず見守ることが大切
子どもの成長は一人ひとり異なります。すぐに変化が見られなくても、少しずつ経験を積み重ねることで成長していきます。
焦らず長い目で見守りながら、その子らしい成長を支えていきましょう。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
H2 気になる場合は専門機関への相談も選択肢
家庭での工夫を続けても困りごとが大きい場合や、日常生活に支障が出ている場合は、専門機関への相談も一つの方法です。
小児科や発達相談、児童発達支援事業所などでは、子どもの特徴に合わせたアドバイスを受けることができます。
相談することは特別なことではありません。早めに専門家の意見を聞くことで、保護者の不安が軽くなり、子どもに合った支援につながることもあります。
一人で抱え込まず、必要に応じて周囲の力を借りることも大切です。
